人の欲望が渦巻く展示会
今年も行ってきました!
ifia国際食品素材・添加物展。

毎年この展示会を訪れる目的は、“食を伝える立場として最新の情報をキャッチすること”。
……だけじゃなくて。
やっぱり“添加物が面白い”って思っちゃう自分がいる。
「楽して便利で、おいしく綺麗な食を、もっと安く手に入れたい!」
そんな欲望をカタチにするのが、添加物。
この展示会は、まるで“人間の欲望の見本市”。
添加物を見ながら、自分の心を見ているような感覚、これが病みつき!

今年感じたことは大きく2つ。
・課題あるところに、添加物あり
・ますます難しい時代に突入
2回のブログに分けて書いてみます。(たぶん)
課題あるところに、添加物あり
今年の展示で目を引いたのが「お米不足対策の添加物」。
炊飯時に多めの水と一緒に入れると、水をたくさん抱き込んで“かさ増しごはん”に。
「ごはんが増える添加物⁈」
と驚いたものの、
そのブースの前は、来場者で大賑わい。

飲食店にとっては救世主のような存在。
一方で、消費者としては複雑な気持ちに。
だって、シンプルであってほしい“ごはん”にまで添加物が…?
でもそれを嫌だと言うなら、
「お気に入りのお店の値上げ、受け入れられる?」
こんな問いも同時についてくる。
止まらないお米の価格上昇。
値段を上げる?
麺に変える?
それとも添加物で解決?
そう、課題があるところに、添加物あり。

添加物の始まりは、誰かの“困った”から
「食べる人の健康、考えてくれてる…?」
食品表示を見て、悲しくなることがある。
でもきっと。
どんな添加物も、最初は「目の前の誰かを助けたい」「喜ばせたい」から始まったんじゃないかな?
・夏場は特に、食中毒を防ぎたい
・食料難でも、〇〇を届けたい。
そんな課題解決のための工夫やアイデアや
困った時の苦肉の策が、やがてスタンダードに。
一度知った便利さは、戻れないのが現代社会のリアル。
状況が戻っても、元の食には戻れない。
ふと気づくと、便利さを求めるあまり、
健康への視点が後回しになっていたり、
過剰な競争で使いすぎてしまったり…。
それって。
添加物や使う人の問題じゃなくて、
私たち消費者の“望み方”にも関係しているはず。

添加物を作る人って、悪者?
「健康よりも儲け」「商売優先」
——そんなイメージを持つ人もいるかも。
でもね、私、思うんです。
どんな食品も、始まりには
「誰かを喜ばせたい」という想いがあったはず。
だからこそ、私たち消費者も、
「これは本当に望むものなのか?」を考え、必要ないと感じたり
過剰に進んだときは、立ち止まり、引き返す力勇気も必要。
食をつくるのは、誰?
展示会を歩きながら、改めて思った。
食の世界を動かしているのは、生産者だけじゃない。
選ぶ私たち一人ひとりが、その流れをつくっている。
「今の自分に」必要なものを選ぶ力。
その選択が、売り場の棚を変え、次の展示会を変え、
そして、食の未来をつくっていく。

知って選べば、どれも正解!
今日も楽しい食選びを!