能登半島地震支援を目的としたチャリティ上映会を、2/23(祝金)に東京都日野市で行います。
が、なかなか人が集まらず。
この映画の素晴らしさ、私が伝えきれていないのからかも…。
今日は見どころを書いてみようと思います。
(それぞれの感じ方や見方で味わう映画なので、ネタバレにはならないはず)
「能登ならきっと大丈夫」希望の映画
今回の震災にあたって、もちろん継続的な長い支援は必要。
でも
「この地の方々なら、きっとまた立ち上がることができるはず。」
そんな希望を感じることができた、能登人々の力強さ、しなやかさを感じた映画でした。
見どころ①
能登の自然と人の美しさ
昔ながらの塩作りには、綺麗な海、そのための豊かな山が必要で。
海岸で海水を組み、間伐材で塩を炊き上げる人と自然の共同作業風景。
守りたいものを再確認できます。
見どころ②
珠洲の人たちの力強さ
夏は過酷な塩作り、冬は出稼ぎに出て両親は不在。
それがほんの少し前まで当たり前だった珠洲の暮らしはしなやかで力強くて。
だけどどこか飄々としていて、その底力に驚きます。
見どころ③
仲のいい塩の作り手さんを訪問したかのような空気感。
伝統を守るという硬い側面とは違う、職人さんの飾らない笑顔と言葉はなかなか引き出せないものだと思うので、監督の懐に入り込む力に感服です。
能登と心が通った気がする。
故郷のような懐かしさを感じます。
見どころ④
苦労を苦労と思わない気持ちよさ。
「伝統だからじゃないんだよね」
という職人さんの言葉がとても印象的で。
塩作りに向き合う人たちが背負っているのは伝統だから繋がねばという使命感ではなく(多少はあっても)、根底には連綿と続いてきたこの地での自然な生き方を楽しんでいるようでそんな姿勢が気持ちいい。
フードセレクトアドバイザー的、見どころ
作り手さんを訪ねながら、食選び(食品の選び方)を発信している私から見た見どころは。
塩作りの歴史がわかること。
珠洲の伝統的な塩作りが一度途絶えかけたのは、後継者不足でもなんでもなく、国策での塩の専売によるものでした。
(珠洲以外でも同じ状況)
そんな大きなうねりの中で、この塩をつなぐことがどんなに覚悟の要ることだったのか。
なぜ日本市場は、ミネラルを含まない精製塩が8割以上という状況なのか。
そこには歴史と事情もあって。
国を責めたって、現状を嘆いたってしょうがない。
何が違ってどう選ぶべきか。そんなことを考えらる映画だと思います。
(ただ映画を見るだけでは分からない情報の部分は上映の前後でポイント解説をしようと思っています。)
詳細
日時:
2024/2/23(祝金)10:00〜12:00
場所:PlanT 日野市多摩平の森産業連携センター
(中央線 豊田駅 北口より徒歩5分)
内容:
・映画上映/約90分
・塩の選び方ミニワークショップ(味比べ付き)/20分
・小さな塩むすびもお出しします
料金:1500円(小中生500円 幼児無料)
※会場費を除いた全額を公益財団法人ほくりくみらい基金「令和6年能登半島地震 災害支援基金」に寄付いたします。
問合せ:aoki.megumi1213@gmail.com(青木めぐみ)
「食べて応援」をより深く
「食べて応援」は誰もができる着実な一歩。
その「食べる」に、背景にある自然や職人さんの想いへの理解も載せてみませんか?
きっと、しみじみと尊く、もっとおいしく感じられることと思います。
そしてその感動が、息の永い支援に繋がる機動力になると信じています。
知って選べば、どれも正解!
今日も楽しい食選びを!