「エリスリトールって、どうですか?」
「調味料の先生なんですね?1つ聞きたいんですけど…」
ふとした会話の流れで、こんな質問が。
「エリスリトールって、どう思いますか?」
血糖値を上げないようにと、砂糖の代わりに使っているそう。
以前、有名なお医者さんにも尋ね「やめた方がいい」と言われたこともあるのだとか。
それでも——
「でも!私はこれが使いたいんです!」
……あれ?もう結論は出ている?

消えない“モヤモヤ”の正体
実は多い、このケース。
「詳しい誰かに、“それでいいよ”って言ってほしい」
その気持ち、すごくわかる!
私もそうだったから。
なんとなく良さげな情報をかき集めて選んだ食品。
有名な人がおすすめしていたから。
SNSで「みんなが使ってる」から。
甘いのに太りにくいって最高!
——これが“正解”であってほしい!
でもふと見かけた反対意見がひっかかる。
また調べて…人に聞いて…でも、やっぱり迷う。
自分の選択に自信が持てないまま、ぐるぐると確認作業を続けてしまう。
でもね、
賛否が分かれるものには、それだけの理由があるし、
「いい」「悪い」で片付けられない背景もある。
だからこそ大事なのは、
誰かの意見より、自分の中でちゃんと納得できているかどうか。
それがないとまた別の声に揺れてしまう。

SNSや立ち話では伝えきれないこと
短いやり取りやSNSでは、伝えられるのは“ごく一部”。
背景や前提条件をすっ飛ばしてしまうと、
「はい、エリスリトールは〇〇です」なんて答えだけが一人歩きしてしまう。
どんな食品もメリット、デメリットが必ずある。
本当は、
・誰が
・どんな目的で
・どのくらいの量と頻度でどう使うのか
——それによって、“その人にとっての最適解”は変わるはず。
フラットな視点で情報を整理して、自分と向き合うことではじめて、ジャッジできることもある。

「血糖値を上げない」がゴールなら
甘味料に頼る前に、ほかの方法も知っておきたい。
・食べる順番
・食事全体のバランス
・甘味料の量と質
広い視点で見直すことで、実はもっとシンプルに解決できることも。
一歩引いて考えてみると、
不要な出費やストレスに気づき、本質的なアプローチにたどり着けるかも。

「ちゃんと知る」が実は近道
忙しい毎日の中で、じっくり学ぶのはハードルが高い。
でも、溢れる情報に右往左往するよりも、
一度じっくり本質を知るって、意外と近道。
遠回りしていた時間を、スッと取り戻せるような学びになるはず。
今回のやりとりであらためて思った。
「お砂糖・甘味料のこと、もっと伝えたいな。」
甘さとの上手な付き合い方、
人工甘味料のこと、
そして、自分や家族にとっての“ちょうどいい”を見つける時間。
お砂糖の講座への気持ちが再燃した初夏の立ち話。

知って選べば、どれも正解!
今日も楽しい食選びを!