保志さんの拾い昆布体験 - めりはり食選び        
instagram
facebook

ねえねえ。
和食の要、昆布って
どこからくるか知ってる?

なんと約95%が北海道産。

海の環境が変わって、
海産物が年々獲りづらくなってるって
最近よく聞くけど…

昆布はどうなんだろう。
そもそもどうやって作られるんだろう?

え?昆布漁の体験ができるの⁈
それは…行かなきゃ!!

北海道帯広、広尾町で
拾い昆布の体験をさせて頂きました!
===================
📍フンベの昆布浜(北海道広尾郡)
🗓️6月~9月末 リクエストにて
⏰2時間程度(8:00~16:00内)
🐟保志漁業部
詳細はピロロツーリズムさんのHPで!
===================

広尾の拾い昆布

3代目漁師の保志さんにご案内頂きました。

昆布漁には2種類あって、
船を出し沿岸の昆布を獲りに行く漁と、
浜に寄ってきた昆布をマッケをいう道具で引き上げ拾う漁。

この街で250年続く拾い昆布。
豊かな海に昆布が打ち上がるタイミングをみて一気に拾い天日に干す体力勝負。

重労働。でも儲からない。

今回体験させていただいたのは
石場で乾燥後の昆布を集める作業。
広い石場を行き来ししゃがんで立ってとそれも大変だったけど
乾燥前の昆布は大きく長く、ずっしり重く二人がかりで並べていくのだそう。
想像しただけで重労働!!

船での昆布漁は状態が良く高く売れることが多いけれど、拾い昆布は打ち上がる昆布次第。
少しでも規格サイズに満たないと
価格ががくっと下がる昆布の世界。
天候にも左右される。

人手がなくてはとてもじゃないけど
できない作業ばかり。

手間と体力が必要な割に、
昆布漁は儲からない。
この街には約130軒の漁師さんがあって、内100軒程が昆布漁。
だけど、昆布一本では生活が成り立たないのが現状なのだそう。

昆布がなくなる未来

海産物が獲れなくなってきていて
昆布も10年後には獲れなくなると言われているけれど
「昆布が獲れなくなるよりも、作る人がいなくなるのが先だと思う」
と保志さん。

「昆布は儲からないからやらない」


そんな未来を変えたくて、保志さんは昆布漁の収入が安定する方法を追求し続ける。

乾燥設備や粉砕機を取り入れ、
天気に左右されない体制と、
端切れ部を旨み抽出の最適サイズにし
旨み調味料「星屑昆布」として商品化。

守りたいものを守るため。
地元の方と繋がり、観光やインターン生の受け入れも担う。


「この街に点在する資源を見つめなおし、有機的に繋がって価値をあげていきたい。」


足元を見つめるってこういうことなんだな。

守る人がいる

売り場に当たり前に並んでいるけれど
体を張って作ってくれる人がいる。
守ってくれてる人がいる。
そして、背景には大きな自然がある。

意識しないと簡単に消えてしまうものばかり。

楽しそうに昆布を拾う娘を見て思った。
自然の産物、とはいえ、人の手でそれは私たちの食卓へやってくる。

自然だけでも、人だけでもダメで、
私たちの食べ物って、自然と人のいわば協力で成り立ってるんだね。


海、風、大地、そして人に想いを馳せる
ここでしか体験できない貴重なひととき。


なにより、保志さんの故郷の可能性を模索し続ける力強い姿勢に、勇気をもらいました。
挑戦を見守るご両親の眼差しにも。

貴重な経験をありがとうございました!

それにしても保志さんの昆布、美味しかったな。

北海道ドライブ中も、帰宅後も
昆布おしゃぶりにハマってます。


知って選べば、どれも正解!
今日も楽しい食選びを!

ABOUT US この記事を書いた人

フードセレクトアドバイザー 青木めぐみ

保有資格:食学調味料アドバイザー・ホールフードジュニアマイスター・発酵ライフアドバイザー等フードシナプス 代表

娘のアレルギーをきっかけに食の大切さに気付き、一念発起。
体を作る食べ物、どう選ぶ?
作り手さんを直接訪ねながら、心も体も大切にしたいママ向けに「笑顔の80点合格!
めりはり食選び」を提案している。