クイズ!
日本で使われる「砂糖」。
国産はどれくらいだと思う?
答えは40%。
半分以上は海外からの輸入に頼ってる。
貴重な国産の砂糖原料のうち
80%を占める甜菜(てんさい)は北海道産。
実は日本の未来にとって、非常に大切な存在。
甜菜の収穫を見学させて頂きました。
北海道十勝を訪れた10月はまさに収穫真っ只中。
広大な土地に走るトラクターがかっこいい!
どさどさっと積み上がる甜菜は圧巻。
収穫したばかりの甜菜を齧らせてもらうと
うーん、苦味・えぐみ、その奥に甘み。
(農家さんでも生で食べたり他の料理に使うことはないそう)
ここから甘みを抽出するって不思議。
農家さんは、収穫した甜菜の中の糖分量で収入が決まる。
涼しい地域で作られる甜菜。
「近年は温暖化で病気や不作が多い」
と嘆いていて。
対策として、農薬や肥料での調整がさらに必要になるそう。
「お砂糖は農作物」
この言葉を改めて実感。
甜菜糖作りは北海道の大切な産業の一つであり、
ジャガイモ・小麦との輪作体系を維持する基幹作物。
糖分を取り出した後の粕(ビートパルプ)は
家畜飼料に使われ、畜産業を支えている。
近年、砂糖の需要は減り続けている。
加工食品の甘みは異性化糖や人工甘味料に
取り変わり(これらも原料は海外産)
お砂糖離れが進む現代。
国産砂糖を守るための糖価調整制度は
破綻しつつある。
未来を考えるほどに、私たちは国産砂糖を、
甜菜糖を守る必要がある。
(農薬・肥料はまた別の問題としても。)
甘味料選びは
体のためのも大切且つ、難しいテーマだけど
未来のためにも、しっかりと考えたい。
【小さくても私たちができることは】
・加工食品は人工甘味料や異性化糖ではなく
「砂糖」を使っているものを選ぶこと
(体・健康にとってもメリットがある)
・お砂糖は国産原料を選ぶこと
・環境に対する取り組みを一歩ずつでも行うこと
食選び、そして温暖化への取り組みが
私たちに幸福感をもたらすお砂糖造りにつながっている。
そんな視点も持てたなら。
お砂糖は本当に奥深い。
知って選べば、どれも正解!
今日も楽しい食選びを!