食選びの優先順位は人によって変わる。
好きな食べ物、よく食べる物、大切にしている食べ物…だけどなんだか食べ続けていいのか不安。
そんなコアパートを見直すことで、心も体もスッキリ前向きに。
ライフスタイルに寄り添った形で、具体的な解決策を提案すること。
食改善マンツーマンコーディネイトの事例を一部紹介します。
意識の高いYさん(45歳)
自営業を営むYさんは、昔から持病や体調不良があったため、食への意識は否応なしに高め。
不調の原因を探るべく健康に関する書籍を多く読んだ結果、普段の食事もできる限りバランスを心がけ、お気に入りの自然食品店もある。
丁寧な食事をしたいと思う一方で、体調不良で休んだ皺寄せを補うべく、体調が良い時は仕事に追われる。
一つ一つの食材を吟味したいと思いつつも、断片的な知識しかないために、どう選ぶのが自分にとってベストかわからず、とりあえずご贔屓の自然食品店で食材を買う。
グルテンフリーも試してみたが、特に体調に変化がなく、自分に合っているのかもわからない。
ある時、自然食品店で何度か購入している「グルテンフリー米粉パン」がなぜこんなにふわふわしているのかと疑問に思い、食品ラベルを見てみると、よくわからない原材料名がずらり。
一つ一つ調べる余裕もないので、一旦お店のセレクトを信じてみることにするがなんだか引っかかる。
味噌に関しては発酵が良いと聞いてから、味噌汁を積極的に飲むようにしている。
が、選び方が今ひとつわからず。こちらはとりあえず、スーパーで出汁入り味噌は避けて、それよりも少し値の張るものを買ってみた。
目下の体調、そして長い目で見た健康を維持するための食費はとても大切で、目先の安い・高いに振り回されて食品を選ぶということはないが、一つ一つのベストな選び方がわからず、全体の改善には時間がかかっている状態。
日常的に自分が食べているものがベストなのかどうか、よりよい選択の答えを知りたい。
Yさんにはまず、いつも使っているお味噌を見せていただきました。
意識が高いYさん、さすが、国産無添加のお味噌です。
けれど、毎日期待を込めて飲んでいるお味噌汁、尚且つ「食は投資」という想いの強いYさんであれば、守りの無添加味噌で終わらず、是非「攻めの無添加味噌」を試してほしいと思い、天然醸造のお味噌をお勧めさせていただきました。
味にはこだわりがあるとのことでしたので、複数の商品をお伝えした上で、現在使われているお味噌と1対9からすこしずつミックスして使っていただくこともご提案しました。
また、パンに関しては、嗜好品として楽しみたいというのが一番の目的でしたので、本当は好物とおっしゃるパンも時々は召し上がることも選択の一つとお話させていただきました。
というのも、好物のパンはとても思い出深い商品だそうで、Yさんの心をほっとさせてくれる存在だったとのこと。
また、時々無性に食べたくなる程度で以前も半年に1回食べるか食べないかという頻度だったとのこと。逆に米粉のパンは食べても食べても満たされず、量をたくさん食べてしまうというお話だったからです。好物のパンを食べる際は少量サイズを購入いただき、食べる上限を定めた上で、思いっきり楽しんでいただくことを提案させていただきました。もしかしたら、心の栄養となって、より食が充実するかもしれませんと。
1ヶ月後。
Yさんはおすすめしたお味噌を全種類試してくださった上で、お気に入りのお味噌を2種その日の具材に合わせてミックスして使ってくださっているとのことでした。
天然醸造のお味噌はぐっとおいしく、尚且つ体調もいい気がする!と笑顔。
パンに関しては、食べたい時は本当の好物を食べる!と決めてから、不思議とパン自体を欲しなくなったので、よくわからない米粉のパンも、好物のパンもこの1ヶ月どちらも買っていませんとのこと。
「心が欲した時にあのパンを食べるのが楽しみですし、今は毎日迷わず和食の食卓を整えるだけなので、ちょっとした時短にも繋がりました」と嬉しい副作用も教えてくださりました。
「そのほかの細々とした質問も、リアルタイムで教えてもらったので、もやもやしたまま割高とも感じる商品を食べ続けていた生活から、自信と納得感を持った毎日に変わりました。やはり高いものには理由がありますが、値段の理由が自分の欲しているものとマッチしていないこともあり、その辺りの棚卸しができてスッキリしました。上部だけの自然派生活だったものが、精神的な面から健康な食生活に変われた気がします。」